以前は訪問看護師として活躍していた菅野安子さん。そんな彼女が医療でできるケアの限界を感じ、住民参加型の在宅福祉サービス団体を立ち上げようと、5名の有志とともに「在宅福祉を考える会」を1993年11月に発足させたのが、「NPO法人グループたすけあいエプロン」の始まりです。月1回の学習会や福祉施設での体験ボランティアを通しての研修を重ね、2年後には有償ボランティア団体を発足。具体的な活動を開始し、その1年後にはNPO法人を取得しました。
現在は、子どもから高齢者・障害者までの総合福祉を目指して、ふれあいサービス、介護保険サービス(訪問介護、デイサービス、ケアプラン)、そして障害者支援を目的とする支援費サービスの3本柱で事業を展開しています。約70名の活動会員で月間2,700時間のケア活動を行っています。
特にふれあいサービスは、相互扶助の理念を大切にグループたすけあいエプロンの設立当初から行っている活動です。入院中の洗濯や買い物などの手助け、産前産後の家事援助、父子家庭や母子家庭への援助といった、介護保険の対象にはならないが困っている状況にある人たちへの支援です。利用者の状況に応じて、介護保険や支援費事業の枠内と枠外の活動をうまく組み合わせて、オーダーメイドのケアを提供できることが、グループたすけあいエプロンの最大の強みです。
「地域住民誰もが安心して暮らせる地域コミュニティを創るには、いつでもSOSに対応できるような体制が必要です。」と菅野さん。ニーズに応えられるものはできるだけ応えていきたいと、年中無休24時間体制で活動を行っています。「いつでも迅速に対応してもらえる」という安心感を利用者の方たちに与えています。
今後は、コミュティービジネスとしての発展も視野に入れて事業を展開していきたいとのこと。「地域住民との連携で、活き活きとした街創りを推進していきたい」と語っていました。